法律基礎知識

成年後見監督人が付いた場合はどうなるの?

自分で財産の管理を行なう能力を失った方の財産管理を行なったり、身上監護を行なうのが成年後見人ですが、一定の場合には成年後見監督人が選任されます。

成年後見監督人は、文字通り、成年後見人がきちんと職務を行っているかどうかを確認する役割を担っており、

監督人が付いた場合には、定期的に財産のチェックを受けていただきます。

 

具体的には、だいたい2~3か月に一度、面談を行って収支や財産状況の確認、ご本人の状態の確認などを行います。

また、臨時の支出をする場合には、必ず事前に相談をして下さい。

成年後見人は、定期的に財産状況を裁判所に報告する義務がありますが、財産目録を調製するに当たっては、「成年後見監督人の立ち会い」が必要となります。

具体的には、成年後見人が財産目録を作成し、成年後見監督人に通帳などの原本を見てもらってチェックを受けることが多いと思われます。

 

成年後見監督人には弁護士が選任されることが多いのですが、監督人は、後見人の職務に目を光らせるということだけではなく、困った時のアドバイザーとしての役割もあります。

成年後見人として行動する上で判断に迷うことや、法律的なアドバイスが欲しいときには遠慮なく相談して下さい。

 

当事務所では、成年後見制度に関する御相談をお受けしております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

堺けやき法律事務所 弁護士 深堀 知子

2017/04/28

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